「お、早かったね。そこにバスローブがあるから、それを着てね」
ベッドの上に腰掛けた美奈が、部屋に備え付けのバスローブを差し出してきた。
全裸のままベッドのそばまで来た私は、それを受け取ると、白いバスローブに身を包んで彼女の隣に座った。
薄暗いながらも、表情も、肢体も、最低限分かる絶妙な暗さ。
それでいて聴覚が研ぎ澄まされ、興奮気味に荒くなった美奈の吐息も、テレビから流れる女優の喘ぎ声も、はっきり聞こえる。
私は美奈の姿に目を向ける。
彼女はバスローブは着ていなかった。
太めの足を包むガーターベルト。
黒を基調としたセクシーランジェリーを纏っている。
胸の部分は穴が開いており、少し大きめの乳首が丸出しになっていた。
男の乳首を責める時の、こういった痴態を楽しむ時の、彼女の正装なのだという。
これは本格的だと感心すると共に、これから数時間を共にする女性に、私は頭を下げた。
「美奈さん、今日は宜しくお願いします」
「真面目ねえ。そんなに畏まらなくて良いよ。でもそんなに丁寧な子だと、私も頑張りたくなっちゃう。…じゃあ、始めよっか」
そう優しく言うと、美奈は私の背中に手を回し、横になるよう促した。
仰向けの状態でベッドに体を預けると、添い寝する形で美奈も私の胸に顔を埋める。
美奈の手が、私の胸を這う。
まるで女性の乳房を揉みしだくように、私の胸を撫でまわす。
少し肉のついた私の乳房――男性に使うには些か違和感のある表現だが――は、彼女に揉まれる度に形を変え、乳首が浮き出た。
バスローブ越しに乳首の感触を見つけた彼女は、乳房を揉みしだく手を止めた。
そして、お目当ての場所を見つけたとばかりに、デパートでした時と同じように、乳首に爪を立てた。
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