週末のダブルデートは、すでに半年以上も続いていました。
健一は、自分の彼女である沙耶(さや)と、親友・拓海の彼女である里奈(りな)の仲が良すぎることに、微かな違和感を抱き始めていました。
「女同士の秘密の相談」
にしては、寝室に消える頻度があまりに高く、戻ってきた二人の顔はいつも火照り、どこか気怠い色香を漂わせている。
その疑念を拭い去るため、健一は寝室のクローゼットの隙間に、動体検知式の小型カメラを設置したのです。
リビングで拓海とビールを飲みながら、健一は手元のスマホで密かにライブ映像を確認しました。
画面が切り替わり、寝室に入ってきた沙耶と里奈の姿が映し出されます。
「……やっと二人きりになれた」
里奈がそう呟くやいなや、沙耶が彼女の腰を抱き寄せ、激しく唇を奪いました。
「ん、……ちゅ……じゅる、……ッ」
スマホのスピーカーから、粘膜が擦れ合う生々しい音が漏れます。
健一は隣でサッカー中継に熱狂する拓海を横目に、心臓の鼓動が激しく打ち付けるのを感じました。
画面の中の二人は、もはや親友の彼女同士という建前を完全に捨て去っていました。
沙耶が里奈のブラウスを乱暴に剥ぎ取り、剥き出しになった乳房に食らいつきます。
「あ、……んっ、……沙耶、……もっと……っ」
里奈の喘ぎ声が、デジタル音となって健一の耳を刺します。
沙耶は里奈のスカートに手を差し込み、指先で溢れ出した蜜を掻き回しました。
「クチュ、……グポポッ、……ッ!!」
「あ、……あああああああッ!!」
里奈が膝をガクガクと震わせ、クローゼットの扉を背に崩れ落ちます。
カメラは、至近距離で沙耶の指が里奈のマンコへ二本、三本と深く突き入れられ、卑湿な音を立てて内壁を蹂躙する様を、無慈悲なほど鮮明に捉えていました。
「拓海よりも、健一よりも……私のほうが里奈をイかせられるよね?」
沙耶の冷徹な声が響きます。
彼女は自らも下着を脱ぎ捨て、全裸で里奈の上に跨がりました。
二人の濡れそぼったマンコがぴったりと合わさり、クリトリス同士が力強く押し付け合われます。
「グチュッ、グポッ!! ……あ、……あああああああッ!!」
二人が腰を激しく振り、互いの蜜を混ぜ合わせながら絶頂を迎えるその瞬間、健一はついに限界を迎えました。
スマホを握りしめた拳が震え、彼は隣の拓海に画面を叩きつけるように見せつけました。
「……おい、拓海。これを見ろ」
「……は? なんだよこれ……」
拓海の顔から血の気が引いていくのが分かりました。
画面の中では、自分たちの彼女が、自分たちには見せたこともないような淫らな表情で、互いの身体を貪り合っています。
二人は無言で寝室のドアを蹴破りました。
「――何やってんだ、お前ら!!」
「ひっ、……っ!?」
絡み合っていた沙耶と里奈が、悲鳴を上げて飛び退きました。
床には脱ぎ捨てられた下着と、二人の混じり合った蜜が点々とシーツを汚しています。
沙耶は口元に里奈の蜜をつけたまま、呆然と健一を見上げました。
里奈は震える手で胸元を隠そうとしますが、股ぐらからはまだ愛液が糸を引いて滴り落ちています。
「拓海、違うの……これは、その……」
里奈が泣きながら縋り付こうとしますが、拓海はその手を激しく振り払いました。
「違う? 全部見てたんだよ、カメラでな! 俺たちのことバカにして……そんなに女の指がいいのかよ!」
健一もまた、冷ややかな視線で沙耶を射抜きました。
「沙耶、お前……俺の前ではあんなに清楚なフリをして。裏では親友の女と寝てたのか」
アトリエのように静まり返った部屋に、絶望と嫌悪感が充満します。
友情も愛情も、全てはこの卑猥な映像と共に、二度と修復不可能なほど粉々に砕け散ったのでした。
