人恋しい夜は誰にでも訪れるもの。
美希もそんな女、大人のひとり。
ずーとひとりで生きていたら、そんな寂しさも感じないかもしれない…
でも、一度でも恋人ができたのであれば…
家族と楽しく過ごした経験があるように、ひとりの夜が寂しく感じる時がある。
美希は知り合いにメールしたり、ありとあらゆるインフラを駆使して寂しさを埋めてもらおうとした…
でも、美希の相手になるような男はおらず…
1人で慰める日々。
そんな日に嫌気がさしてきて…
ついに美希は出会い系サイトを使ってしまう…
え?どうしてこんな外見の男が?と思うような男の子が性犯罪を犯していたり…
そんなことすごくよくある出来事…
ビジュアルで騙されない。
そんな美希はビジュアル以外で男を選んだ。
ちょっとふくよかな体型で、ちょっとエッチな関係に思いにくいそんな男だった…
彼の方はその気で…
「ホテル行こう。」
簡単に誘ってきた。
もちろんそのつもりであったけれど…
簡単にホテルに入るふたりはそのまま、いとも簡単にエッチをしてしまった。
慣れた手つき、慣れた腰つき、慣れた女のこへの扱い…というふうにして…
「あっあっ。」
いつもたったひとりでしている自慰行為、男にお願いして手伝ってもらった方が楽で気持ちがいいって気がついたんだ…
「あっあっあっん…気持ちいい…」
彼の指の第一関節あたりがあたしの奥の方へ入ってきた。
指使いは慣れているようで、優しく優しく愛撫を受けていく…
「はあああ、気持ちいい…」
この感覚は女のこの体でないと絶対に感じられない!
彼の指使いが徐々に激しさを増して行くたびに声が荒くなっていく。
「はあはあ…はあはあ…はあはあはあはあ…」
あたしってこんな風に声が出たんだ…
それは我が身のことながらも、驚いてしまうような声だった…
女になった声…
「はあはあ…」
息が荒ぶる…もっと奥の方で強い刺激を得られるようにと、どんどん貪欲になっていく…
「はあはあ…」
いわゆる、中いきがしてみたい…
体の奥の方、芯の部分が疼いて仕方がないの…
疼く体、どこからやってくるのか、どこから湧き出てくるのかわからない性欲を感じながら、ボディラインをくねらせた。
クネクネと…そうして彼の指がもっともっと奥深くまではいってゆくことを望みながら、強く腰を振り付けた…
「すごくいいの…」
いつの間にか、人前でも腰、尻をふり乱す女になっていた。
あたしはいつの間にかフシダラな女になってしまっていた。
彼は手マンに慣れていてテクニシャン、彼の手マンはすごく気持ちがよかった。
その夜ぐっすりと眠れた。