食事は眺めの良いレストラン、気付かないで頼んだメニューはワイン付き。
車の運転をしなくてはならない私は飲酒出来ないため、彼女1人がワインを飲み、レストランを出た後は町を一望できる峠に向かって車を走らせていると、彼女が何度も車の窓ガラスを見ているため。
私、「どうかしました?」
彼女、「私、顔が赤くないですか?」
私、「ごめんなさいね、貴方だけにワインを飲ませてしまって」
彼女、「私、少し酔ったみたい」
私、「気分が悪くなったら言って下さい」
彼女、「ありがとう」
向かっているのは峠、そこまで行くにはカーブ道ばかり、しかも峠は標高が高く、お酒に割と強いと言っていた彼女でしたが、酔うと何も可笑しくないのにケラケラ笑っていました。
眺めの良い峠と聞いていたのですが、あいにくの天気で峠付近はガスっており眺望はゼロ。
私はガッカリしているのですが、酔っている彼女は眺望ゼロが笑いのツボにハマったらしくゲラゲラ。
ケラケラ笑いまでは許せても、ゲラゲラ笑われると無神経では?
私がムッとしたのを彼女が見逃さなかったのか。
彼女、「1時間も掛けて来て、眺望ゼロってウケない?」
私、「山の天気は変わり易いですからね」
彼女、「変わり易いのは、天気だけかな?」
私、「どういうことですか?」
彼女、「私のことウザイって思っているでしょ」
私、「そんなふうには思っていません」
彼女、「じゃ、なんて思っているの?」
私、「お酒に酔わせて悪いことをしたな」
彼女、「本当に?」
私、「本当ですよ、嘘を付いて何になるんですか?」
彼女、「最初から、レストランのメニューにはワインが付いていることを知っていたんじゃないの?」
私、「初めて行ったレストランだから知りませんよ」
彼女、「ワインを飲ませてからカーブの多い道を走れば、酔うことくらいは想像出来たでしょ?」
私、「言われれば分かりますが、その時は思ってもいませんよ」
彼女、「本当かしら?」
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