「明日はカフェで大丈夫ですか」
「○○くんってMなの?」
質問と違う回答が来た。
驚いた僕は「どうしたんですか」と送ってしまった。
「なんとなくMっぽいなと思って」と彼女。
「すみません、Sです」
僕は正直に自分の性質を答えた。
「あ、意外!見えないね〜」
と驚いた様子の彼女が嬉しそうに続ける、「私Mだから嬉しいな」。
「会ったらイジめてね」
僕は急に刺激的になったやりとりに興奮を覚えながらも自制してやりとりを続けた。
当日千葉県のとある駅で待ち合わせすると、ボブカットの小柄な女性が待っていた。
「○○くんだよね?」と気づいた彼女と近場の喫茶店に入った。
彼女は地方から上京して、大学を出た後はパートをしているそうだ。
あまりに普通のナチュラルな雰囲気で会話が進むため、僕は昨日のことが信じられなくなった。
お互いのことを一通り話した後、僕は思い切って質問してみた。
「本当に昨日のラインをくれた人ですか」
彼女は一瞬驚いたようで、でも恥ずかしそうに「そうだよ」と答えた。
ラインと別人のように話す彼女に僕は切り込んでみた。
「じゃあこの後イジメてもいいんですか」。
周りに聞こえないようなボリュームだが、喫茶店で話すには厳しい内容だ。
「外出よ」。
彼女は淡白に言った。
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