下車してからようやく話すことは出来たのですが、その日の彼女は元気がなく、デートのことを気にしているなら可哀そうと思い、改めてデートに誘うと、彼女は「ウン」と頷いてくれたため、私達は手を繋いで彼女の暮らすアパートに行きました。
アパートに向かう途中、彼女にとってバンドの仲間は家族のような存在であったこと、そしてバンドの解散が決まったことを告げられ、彼女に元気がない理由が分かりました。
部屋に上がらせてもらうと、人気絶頂時代のバンドの写真が壁に沢山貼ってあり、彼女の横には決まってA(仮名)が写っており、どの写真も彼女は笑顔でした。
出されたコーヒーを飲んでいると、彼女は貼ってある写真を剥がしゴミ箱に。
過去と決別するために私をアパートに招いたのだと思い、写真を処分することを止めるつもりはなかったのですが、写真を剥がす度に彼女の瞳は赤くなり、涙を溢す彼女を見たら私は抱きしめるくらいしかできませんでした。
私の胸の中で泣く彼女、「無理に処分しなくても良いんだよ」と言っても剥がすことを止めない彼女。
写真を全て剥がし終えた彼女は力尽き床に倒れ込んでしまいました。
暫くすると彼女の電話が鳴ったのですが彼女は出ず、5分間隔で電話は鳴ったのですけど彼女は出ず、誰から掛かっているのかが気になりスマホを見るとAから、彼女にとってバンドの解散は彼との関係も終わらせることであり、彼女のことを愛しいと思い始めた私にとっては、Aと別れてくれたほうが好都合でした。
彼女が電話に出ないでいると、アパートの前にワンボックス車が停まり、それに気付いた彼女は「あれバンドの車」
車から出てきたのは写真に写っているA。
Aは部屋のチャイムを鳴らしたりドアを叩いてたりしたのですが、彼女は居留守のふり。
居留守を疑ったAは「居るんだろ、早く開けろ!」
今となっては彼女にとってAはバンド仲間でも恋人でもなくなっており、部屋の中で怯える彼女。
2人の関係に巻き沿いをくらった私は、スキがあったら部屋から逃げ出したいと思ったのですが、怯える彼女の手は私を掴んだまま離さず、私は彼女を落ち着かせるために抱きしめると、彼女は「もっと強く抱いて」。
恋に慣れている者であれば、この場合の抱擁を励ましと理解出来るのでしょうが、出会い系サイトで知り合った女性にノコノコ会いに行く私は恋に不慣れ。
励ますつもりなのに私のペニスは何故か反応をしてしまい、先程までは泣いていた彼女も私の異変に勘付きました。
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