私、美里、20歳。
サークルの宅飲みも終盤、深夜2時を過ぎると、あれほど賑やかだったリビングは、数人の友人の規則正しい寝息に支配されていた。
暗く落とされた照明の下、残っているのは私と、18歳の新入生、優奈だけ。
私たちは、酔いと眠気の隙間で、どちらからともなく「まだ起きてようか」と、ソファの下に並んで座り込んだ。
「……先輩、みんな寝ちゃいましたね」
優奈が膝を抱え、小さな声で囁く。
その視線はテレビの真っ黒な画面に向けられているけれど、指先は所在なげに、自分の太腿の上でレースの裾をいじいじと弄んでいた。
「……そうだね。なんだか、急に静かになっちゃった」
私も、手持ち無沙汰に自分のグラスの縁を指でなぞる。
優奈の肩と私の肩が、ほんの数センチの距離にある。
男性しか好きになったことがないはずなのに、なぜか今、私の意識は隣に座る彼女の、白く細い首筋に釘付けになっていた。
ふと、優奈の手が床の上を泳ぎ、私の手の甲に微かに触れた。
「あ……ごめんなさい」
すぐに離れる指。
でも、その一瞬の接触が、私の肌をチリチリと焼き焦がす。
優奈は恥ずかしそうに俯き、今度は自分の指を絡め合わせながら、もじもじと身体を揺らした。
「あの、……美里先輩……私、……先輩のこと、……かっこいいなって……ずっと思ってて……」
彼女の声は、寝ている友人たちに聞こえないほど微かだったけれど、私の鼓動を激しく打ち鳴らすには十分だった。
私は勇気を出して、床の上で迷っている彼女の手を、そっと自分の掌で包み込んだ。
「……っ!」
優奈の身体が小さく跳ねる。
でも、彼女は手を引かなかった。
逆に、震える指先で私の掌を「ぎゅっ」と握り返してきた。
私たちは、お互いの顔を見られないまま、繋いだ手の中だけで熱を確かめ合った。
いじいじと、お互いの指の節をなぞり、掌を擦り合わせる。
それは、言葉にするよりもずっと雄弁な、欲望の告白だった。
「優奈ちゃん、……こっち向いて……?」
私が促すと、優奈は顔を真っ赤に染めながら、ゆっくりと私の方へ顔を向けた。
至近距離で重なり合う、熱い吐息。
彼女の潤んだ瞳が、私の唇をじっと見つめている。
「……先輩、……いいですか……?」
どちらからともなく、吸い寄せられるように顔が近づいた。
触れ合った唇は、想像していたよりもずっと柔らかく、そして火傷しそうなほど熱かった。
「ん……むっ……」
最初は、重なるだけの静かなキス。
でも、一度触れてしまうと、今まで「いじいじ」と抑えていた何かが、一気に溢れ出した。
優奈が私のシャツの裾をギュッと掴み、私をもっと奥へと誘うように口を開けた。
「んちゅ、……じゅる、……れろぉ……っ!!」
絡み合う舌の熱さに、脳が溶けそうになる。
男性としか経験のない私たちは、女の子同士のキスの、この甘く、とろけるような感覚に一瞬で溺れていった。
「ん、ぁ……っ! 美里、先輩……っ、……もう、止まらない……っ!!」
優奈の小さな喘ぎ声が、私の耳元で弾ける。
「しっ……静かに……。みんな、……起きちゃうから……」
私は彼女を毛布の下へと引き込み、静まり返った部屋の中で、誰にも言えない秘密の続きを書き込み始めた。
毛布の中、私たちは互いの服を剥ぎ取った。
「あ、んっ……美里先輩、……そんなとこ、……やだぁっ……」
優奈の秘裂に指を這わせると、彼女は声を押し殺しながら、激しく身体をよじらせた。
「んむぅぅッ!! ……じゅぷ、……クチュ、クチュルゥ……ッ!!」
「ひ、あぁぁぁーーーッ!! ……指が、……奥を、……かき回してるぅぅ!!」
男性しか知らないはずの二人が、本能に導かれるように、秘裂同士を密着させた。
「あ、あああああぁぁーーーッ!! ……熱いっ、……ヌルヌルしてっ、……壊れちゃうぅぅ!!」
「あ、あんっ! ぁあぁっ! ……優奈ちゃんの、……柔らかいの、……直にくるぅぅ!!」
グちょ、グちょという卑猥な粘膜音が、友人の寝息に混じって部屋中に反響する。
「いっちゃう、……優奈、……いっちゃうぅぅ!!」
「んんーーーっ!! ……あ、あ、……ぁあぁぁーっ!!」
私たちは重なり合ったまま、声を殺して絶頂を迎え、おびたどしい量の愛液を噴き出しながら、真っ白な世界へと溶け合っていった。
翌朝、何食わぬ顔で「おはよう」と言い合う私たちの下着は、昨夜の共犯の証で、ぐっしょりと重く濡れていた。
