ラブホテルを1人で出たのは、一緒に入った男がいなくなったからだ。
その男と知り合ったのは、今、流行りのマッチングアプリ。
男は〇〇大学の学生で、親は会社の社長、本当かどうかは分からない。
男が乗って来たのは、親所有の高級外国車。
左ハンドルの車に乗るのは初めてだったため、まんまと騙されてしまった。
私「これ何?」
男「それ飲むと、気持ち良くなる」
私「飲んじゃって大丈夫?」
すると、男は私が見ているところで、クスリを飲んだ。
男「大丈夫だって」
男が飲んだのだから、大丈夫だろう。
男に渡されたクスリを口に入れると、苦かったのだが、良薬口に苦しと言うため、ゴクッ。
男「酒も飲むと、効果は増々(ましまし)」
男は酒をグビグビと飲むため、私もつられて酒を飲んだ。
すると、5分もしないうちに、頭がクルクル回り出し、立っていられなくなった。
男は、そんな私を笑って見ている。
シマッた、と思ったのだが、後の祭り。
記憶に残っているのは、男が笑いながら私にスマホを向けていること。
話し声が聞こえる。
どうしてだろう、ラブホテルの部屋なのに。
男が喋ったことで覚えているのは
男「俺から先にヤルぞ」
すると、男以外の声で、女の笑い声が聞こえた。
気のせいなのか?
ラブホテルに入ったのは、私と男の2人だけなのに。
そう言えば、私達がラブホテルに入った直後、別のカップルが入って来た。
女の声で「貴方もヤッちゃいなよ」
すると、男の声で、「お前も脱げよ」
女の声で「どうして私まで脱ぐのよ、この女とヤレば良いでしょ(笑)」
記憶は無いのだが、イタズラされたのは、アソコで分かる。
私のアソコは、白い液体でネバネバしている。
お酒を飲んだのに、口の中は生臭い。
アソコに中出しされ、口にも射精された証拠は無いのだが、体には「3P女(笑)」と書かれていた。
これを書いたのは、カップルの女?
私にイタズラした連中が戻って来るかもしれない怖さがあったため、アソコが白い液体でネバネバしていても、ラブホテルでシャワーを浴びることは出来なかった。
ラブホテルの受付の人に「大丈夫?」と心配されたのは、着ていた服がビショビショに濡れていたから。
全裸の私が目覚めると、着て来た服はお湯の入った浴槽の中にあった。
ラブホテルに入った時に持っていたバッグは、失くなった。
バッグにはサイフが入れてあったため、ラブホテルの料金は後日、支払うことにしてもらった。
途方に暮れながら家に帰ろうとすると、ラブホテルのスタッフさんが「これ、貴方のじゃない?」。
スタッフさんが持って来てくれたのは、大学の入学祝いに買ってもらった私のスマホ。
使えるかどうか試すためにスマホの電源を入れると
スタッフさん、「壊れてない?」
壊れてはいなかったのだが、スマホの待ち受け画面は、2人の男に回される意識の無い私に変わっていた。