車の中で彼は、信号待ちの間に私の髪を撫でるなり「綺麗な髪の毛だね。すごくツヤツヤしていて柔らかいよ」といいながら、緊張を解きほぐしてくれました。
「ありがとうございます。嬉しいです。」
彼の何気ない優しさに、緊張が徐々に解けていき気が付いたら彼の肩に、自分の頭を乗せていました。
そうして他愛のない話をしているうちに、彼のオススメのカフェに到着し、コーヒーとケーキのセットを頼みました。
自家焙煎のコーヒーは香りがとてもよく、日替わりケーキのガトーショコラとも相性抜群で、とても美味しかったです。
「君のSNSによく甘い物を上げているから、喜ぶと思って連れてきたんだよ。気に入ってくれたかい?」
「はい、素敵なカフェを案内してくれて、ありがとうございます。」
「喜んでもらえて何よりだ。」
そう言うと彼は私の頭を撫でて微笑みました。
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