
誰も見てないよね、そんなスリルが楽しかった。
電車は止まり、彼は颯爽と出口に向かい、朝の出勤ラッシュに紛れて消えていった。
わたしの降りる駅の一個前だった。
1週間後、わたしが満員の特急電車に乗ろうとした時、見覚えのある紫髪の人がいた。
背格好も同じ、美容学生だ、あ、、、あの時の彼だ。わたしはよく覚えている、あの時の背徳感を。
しばらくすると彼もわたしに気づいたのか、並んでいた場所を変え、わたしの後ろに並んできた。
電車がきた。満員を利用して、彼はわたしの後ろにぴったりとついた。今日はなにするの?
次の駅でたくさんの乗客が乗ってくると、彼はわたしのお尻をじわじわ触ってきた。
なんだろう、この快感。
いけないことをしている感じ。
それが楽しかった。
彼はだんだんわたしのお尻に自分のモノをスリスリしてきた。
まるで、「僕はこんなに興奮しているよ」とでも言っているかのように。彼のモノは大きくなって固くなっていた。
それもまたわたしは楽しかった。
このままどうとでもなればいい。
痴漢ってこんなに楽しいんだ。
誰も見てなかったのかどうかはわからないが、隣の人が気づいていなかったのかもわからないが、そんな中で私たちは痴漢を楽しんでいました。
1週間後、また彼がいるか探しましたが見つかりませんでした。偶然だったのでしょうか。
お互い学生だったので、授業の都合で会わなくなってしまったのだと思いますが、また会えたらいいのにと密かに思っていました。
全く言葉を交わしたこともなく、顔もまともに覚えていませんが、二度目にあって痴漢をしてきた時はなんとなく運命的なものを感じたのはここだけの秘密です。