出会い系サイト、それはそれは、危険な香りがしていた。
それまでは…
近ずかずにいた存在が大きくなってゆく…
出会い系サイトに登録後、たったひとりの男と会うまでには時間を随分と要してしまった…
相手の男は、おじさん。で、彼は独身貴族だった。
「え…どうしようかな…」
断る理由が思いつかないから。という理由から、一度遊びに出かけることに…。
この人とであれば、とりあえず食事だけでもいいかって…
大阪のソウルフードというと、お好み焼き。
焼きそばに、たこ焼き。
とくに、お好み焼きは好みで、相手の男におごってもらうことに…
そこはとある商業施設の中であった…
対面式で着席し、お好み焼きをつついた。
お腹いっぱいになると、男性から女性へと与えられたという気持ちに至り、少しだけならば彼のニーズを聞いてもいいかなって…
「いいよね。」
その言葉の意味が何を意味しているのか…わかっていた。
「何が?」
と答えてみたけれど…
「わかっているくせに…」
なんて言ってきたりして…
「このまま帰ろうかな。。」
「スイーツ食べに行かない?」
あなたのおごりでね…
どうせ、身体を許すのであれば、好きなもの奢らせちゃおうって。。。
ここがいいかな、適当に選ぶカフェでパンケーキをオーダーした。
彼は小さくなり、身をちじめている。
こうした女子向きの場所には、慣れていないのかも…
ひとりで食べ終わってから、そうしてようやく男とホテルへ向かう気になった。
いかにも、部屋数を確保するために設計されたというようなホテルの部屋は狭く、ベットが一台置いてあるくらいだった。
「シャワー浴びてくるから…」
すっきりしたい気分から、自分から先にシャワーへと急ぐ。
ごく普通のシャワールームで汗を流した…
自宅のシャワーよりも、強力なシャワーを浴びた。
ああ、すっきりと、気分爽快になってベットルームへと戻る。
彼は着替えも行わずに、大の字になって、ベットの上で寝ていた。
「シャワーどうぞ。」
「俺いいわ…」
「え?あたしは嫌なの…」
「いいじゃん…朝風呂に入ってきたからさ…」
「そういう問題じゃなくて、ここに来るまでに汗かいてるでしょう?思いやりの問題じゃない?」
そのように伝えても、男は抱きついてきた…
こういう時、嫌だという気持ちを抱えたままで、体だけでは、なかなか男の腕力にはかなわない…
それが女性という性質。
この時もちろん、あたしも身動きはとれなかった…
仕方がなくて、諦めてしまうことに………
そのままベットの上に倒されて…彼とは激しく抱き合った…