まいっちんぐマチ子先生っていう、エロ系の映画が大好きな彼氏は、いつもあたしにエッチの指南書を渡してくる…
そのエッチっていうのが…付き合いきれなくて…ちょっと…マンネリ気味に。
あたしの奥深くに眠るニーズに応えようと、もっと他にあるはず…
徐々に苦しさを覚えてきては…悩むように…
「自由が欲しい…」
その自由は彼氏以外の男との出会いがもたらすような気がしてた…
そして出会い系へ…手を出してゆく…
話なんて、どうでもよかった…
話相手なんて男に望むだけ無駄だ…
そういう確信を持ちながら、あたしは出会い系へと足を踏み出してゆく…
中年以降のおじさんというよりも、ちょい悪親父という印象を受けた、ある男。
中肉中背の背格好に、センター分けをしているヘアスタイルと、モテる要素は見当たらなかった…
でも…他には誰もいないから…という理由で、ホテルをオーケーした…
男は無言。
何も言わず、何もしゃべらず…お世辞1つも言えない。
そんな男に体を許すなんて、無駄の何物でもないと思った…
行動だけで進めてゆく男は、後ろから抱きついてきた…
愛しい女性を抱きしめるような抱擁ではなくて…
まるで、物を抱いているようなそんな抱きつき方で…
感情が湧いてこないままに、ワンピースを脱ぎ、そして下着姿になった…
2人の隣にあるベットに横になると、ブラジャーを剥ぎ取られた…
向きだしの胸、ピンク色の乳首がぽつんと目立つ…
むしゃぼるように乳首を求めて、しゃぶってきた…
男はその乳首を吸い付き、吸い付き、子供のように吸い付いていく。
ひとりだけずるいから、
「あなたの方も洋服を脱いでよ…」
などと口にすると、ようやく全身の服を脱ぎだすという始末。
目の前の男の裸を見ても、素敵とか、かっこいいとか、思わなかった…
ドキドキもしない理由は、好きじゃないから?かも…
ちょっと物理的距離をはかっている男、ベットで時間を持て余す女…
いまいち…
ちょっと白けたようなこの空気に耐えきれず…
彼のペニスを手にした…
小さなミミズという印象のペニス…
小さめの片手でも充分におさまってしまった。
「手でして?」
「どういうこと?」
ちょっと意地悪に応えてやった…
本当は、求められていることが何であるのか?
なんて、言われなくても、想像がついたけれど…
「痛くない?」
「強くしたら痛いけど…本当何も知らないんだね…」
「そうじゃなくて…」
話がかみ合わない…
そう思いながら…たんたんと彼と合わせてゆく…
そんな風にしていた…
健康体、色白、若い年齢、傷のない体、そういうものがもったいないと感じた…