「美咲、悪いけど役所に行ってくるよ。夕方には戻るから」
新婚3ヶ月、まだ初々しさが残る夫の拓也は、そう言って笑顔で新居を後にした。
残されたのは、山積みの段ボールと、汗の匂いを漂わせる三人の引越し業者。
そのリーダー格である剛(たけし)は、日に焼けた逞しい腕に浮き出る血管を剥き出しにし、効率よく指示を出していた。
剛の鋭い視線が、美咲の細い腰や、作業で火照った胸元を舐めるように動く。
拓也の優しくも頼りない視線とは違う、獲物を定めるような「雄」の重圧に、美咲は喉の奥が乾くのを感じた。
他のスタッフがトラックへ戻り、寝室で剛と二人きりになった。
「旦那さん、優しそうだけど……夜は物足りないんじゃない?」
剛が不意に距離を詰め、美咲を段ボールの壁に押し付けた。
「な、何を……やめてください」
拒む美咲のブラウスのボタンを剛は強引に弾き飛ばし、まだ家具のない床に彼女を組み伏せた。
「嫌か? 身体はこんなに熱くなってんのに」
剛の分厚い親指が、下着の隙間から、まだ硬く閉じているクリトリスの「芯」を捉えた。
彼はそれを指の腹で押し潰すように、円を描きながら執拗に圧迫し続ける。
「あ、……っ、あぁっ!」
「ほら、ここが震えてるぜ。旦那にこんな風に弄られたことねえだろ」
剛の指はさらに速度を上げ、敏感な突起を左右に細かく、弾き飛ばすように弾く。
夫との淡白な夜には決して現れない、暴力的なまでの刺激。
美咲は必死に声を殺そうとしたが、あまりの快感に腰が跳ね、最初の一回を、痺れるような感覚と共に果ててしまった。
「一回でこんなにビショビショか。……次は中を暴いてやるよ」
剛は一息つく間もなく、自身の蜜でヌルリと光る指を、美咲の奥深くへと滑り込ませた。
果てた直後の過敏な粘膜に、男のゴツゴツとした指二本が侵入する。
「あ、……あぁっ! ……そこ、……何、して……っ!」
剛の指は、膣口から数センチの天井部分を、内側から外側へ向かって力強く、リズミカルに掻き出した。
「おいで、おいで」
とするようなその動きに、美咲の中がギュウギュウと締め付けられる。
「ぁ、……っ、ん、……そこ、……そこ凄い、……またイく!」
指が奥を突くたびに、美咲は二回、三回と絶頂を繰り返し、そのたびに透明な蜜が床を汚していく。
もはや「新妻」というプライドは、男の指先によってズタズタに引き裂かれていた。
「……仕上げだ。旦那が一生かかっても出せないくらいの快感を教えてやる」
剛は作業着のズボンを下げ、怒張した猛々しい剛直を剥き出しにした。
「待って、……そこだけは、……拓也さんとの家なのに……っ!」
「うるせえ。これからは、ここに来るたびに俺の感触を思い出す身体にしてやるよ」
剛は美咲の両脚を強引に肩に担ぎ上げ、蜜でドロドロになった彼女の奥底へ、一気にその塊を根元まで突き立てた。
「あ、あああああぁぁぁ……っ!!」
内側から全てを破壊されるような圧倒的な衝撃。
拓也とは比較にならない質量が、美咲の子宮口を容赦なく叩く。
まだカーテンもない寝室に、肉と肉がぶつかり合う「グチュッ、グポッ」という卑湿な音が反響した。
剛は美咲の腰をガッシリと掴み、逃げ場を塞いだまま、狂ったような速度でピストンを繰り返す。
一回、三回、五回……。
果てるたびに美咲の奥はさらに熱く締まり、それがまた男を狂わせ、さらに激しい突き上げを招く。
「あ、あぁっ! 十回目……っ、……また、イく、果てる、果てちゃうぅぅっ!!」
最後の一撃。
剛が美咲の一番深い場所を突き破るように腰を叩きつけると、美咲は全身を激しく痙攣させ、今日一番の深い絶頂と共に、十五回以上も何度も、何度も果て続けた。
男の熱い証が、美咲の胎内をドロリと満たしていく。
数分後。
剛は何事もなかったかのように身なりを整え、部屋を出ていった。
残されたのは、まっさらな床に横たわり、股間から男の余韻を垂れ流している美咲だけだった。
数時間後、拓也が帰宅した。
「ただいま! 美咲、片付け進んだ?」
「……おかえり、拓也さん」
美咲は笑顔で迎えたが、その内腿にはまだ、剛の指の感触と、乾ききらない熱が残っている。
拓也と歩く新居の廊下。
しかし美咲の頭の中には、床に押し付けられた時のコンクリートのような男の硬さと、あの暴力的な快感が焼き付いて離れない。
この家は、もう拓也との愛の巣ではない。
名前も知らない男に、自分の「奥深くまで」を支配されてしまった、共犯の場所に変わってしまったのだ。
