「……ねえ、意外と、みんな隠してるだけで興味あるものよ?」
幼稚園の送り迎えで仲良くなった優子さんに、私がそれ(スワッピング)を切り出したのは、単なる好奇心だった。
私たち夫婦は、結婚5年目にしてその悦びに目覚めた。
しかし、今回のターゲットは、どこにでもいるような「真面目そうなママ友夫婦」。
ところが、話を聞いた優子さんの旦那さん、健二さんは、予想に反して身を乗り出してきた。
「……実は、僕もずっと興味があったんです。もし、妻が良いなら……」
そうして、子供たちが延長保育で幼稚園に行っている平日の昼間。
私たちの自宅で、その「実習」は行われることになった。
カーテンを閉め切り、クラシックが微かに流れるリビング。
さっきまで「園の行事」の話をしていた四人の間に、重苦しいほど濃密な沈黙が流れる。
「じゃあ……まずは、パートナーを交換しましょうか」
私の夫が、優子さんの肩に手を置いた。
それを合図に、私たち四人の理性が崩壊を始めた。
私は、健二さんの目の前でゆっくりとブラウスのボタンを外していく。
「……恥ずかしいですか? 健二さん」
「いえ……。優子以外の女性を、こんなに近くで見るなんて、……心臓が止まりそうです」
健二さんの視線は、私の剥き出しになった胸元に釘付けになっていた。
「あ、……っ、あぁ……っ!」
ソファの向こう側では、私の夫が優子さんを押し倒していた。
普段は清楚な優子さんが、他人の夫である私の夫に耳元を噛まれ、聞いたこともないような艶めかしい声を上げている。
それを見た健二さんの欲望が、一気に爆発した。
「……いいですか? 僕も……我慢できません」
健二さんの手が、私の服の中に潜り込む。
夫の慣れた愛撫とは違う、少し緊張した、でも必死に私を欲しがる手の感触。
「ひゃんっ! 健二さん、……そこ……っ!」
「すごい、……柔らかい。……人妻さんの体って、こんなにエロいんだ」
健二さんは私の秘部を指で弄りながら、同時に優子さんが私の夫に抱かれる光景を食い入るように見つめていた。
自分の妻が別の男に蹂躙され、私は別の男の指で熱くされていく。
四人の愛液と汗が混ざり合い、リビングには卑猥な匂いが立ち込めた。
「優子、……見てろ。俺、今からこの人をイかせるから」
「健二、くん……っ、私も……っ、今、されてるの……あ、あぁっ!」
お互いの情事を見せつけ合うことで、快感は数倍に跳ね上がる。
健二さんが私の奥深くに突き刺さった瞬間、私は脳が焼けるような衝撃に襲われた。
「あ、あぁっ! 健二さん、……太い、……っ! あああぁっ、イッちゃう、すぐイッちゃうぅぅ!」
ドロドロになった粘膜が、健二さんの剛直を締め付ける。
「くっ……! 優子、ごめん……先に行く……っ!」
「あ、あぁぁぁっ! 私も、……私もイかせてぇっ!」
優子さんも私の夫の腕の中で、何度も腰を跳ねさせ、絶頂を繰り返していた。
二組の夫婦が、お互いのパートナーを交換して、何度も、何度も果てる。
一回、二回、三回……。
子供たちが幼稚園で工作をしている間、私たちは親であることを完全に忘れ、ただの雄と雌として、お互いの肉体を貪り合った。
「……そろそろ、お迎えの時間ね」
時計が14時を指した頃、リビングには再び静寂が戻った。
私たちは何事もなかったかのように服を着直し、乱れた髪を整える。
床に残った痕跡を拭き取り、窓を開けて空気を入れ替えた。
「……また、来週もやりませんか?」
健二さんが、少し上気した顔で提案する。優子さんも、私の夫と手を繋ぎながら、潤んだ瞳で頷いた。
「ええ、もちろん。……子供たちが、幼稚園に行っている間にね」
お迎えの門の前で、私たちは再び「善良なママ友・パパ友」の仮面を被る。
しかし、握り合った手の感触や、体の中に残る他人の夫の熱さは、消えることはない。
私たちは知ってしまった。
日常のすぐ裏側に、こんなにも甘美で汚れた悦びがあることを。
