都会では彼女くらい大雑把でないと生きられず、会う度に私も彼女の影響を受け、寝癖くらいは気にしなくなりました。
彼女と初めて会ったのが夏の終わり、12月に入ると
彼女、「正月は帰省するでしょ」
私、「そのつもり」
彼女、「チケットは取ったの?」
私、「まだ」
彼女、「一緒に取っておこうか?」
私、「うん」
帰省中の1週間は千佳とは合わず、帰りのチケットも一緒だったため駅で同流。
彼女、「久しぶり」
私、「声が大きいよ」
彼女、「正月はどうだった?」
私、「正月太りをしたよ」
すると彼女は私のお腹を摘んで、「太っている」
1週間ぶりの再会は東京でも同じのため、再会に新鮮味は無かったのですが、
彼女、「これ見る?正月に着たの」
見せられたのは正月に姉妹で撮った晴れ着姿
彼女、「どっちが私か分かる」
左はお淑やかに座っているのですが、右はお酒で顔が赤く写真からでもはしゃいでいるのは分かるため
私、「右でしょ」
彼女、「どうして分かったの?私達姉妹は瓜二つって言われるのよ」
私、「瓜二つなのは外見だけでしょ」
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