「王様だーれだ!」
サークル合宿二日目の夜。
貸し切りのログハウスには、安物のチューハイの空き缶と、汗ばんだ熱気が充満していた。
「あ、私だ……」
おずおずと割り箸を掲げたのは、サークルのマドンナ、結衣(ゆい)だった。
「おっ、結衣ちゃん初王様! 優しい命令にしてね?」
男子たちの下卑た視線が、透けるような白い肌を持つ彼女に集中する。
しかし、この時の結衣はまだ知らなかった。
これが彼女を奈落へ突き落とす、終わりのないゲームの序曲に過ぎないことを。
ゲームが進むにつれ、アルコールの勢いと共に命令は卑猥さを増していった。
「1番が4番の太ももを1分間撫で回す」
「2番は5番のシャツの中に手を入れて耳を甘噛みする」
断れば「ノリが悪い」と責められ、罰ゲームの一気飲みが待っている。
そして、ついにその瞬間が来た。
王様を引いたのは、サークル一の遊び人として知られる健人だった。
「よし、王様の命令! 結衣ちゃんは、今ここにいる男子全員に服を脱がされて、順番に全員をイカせること。 もちろん、拒否権なしな?」
一瞬、部屋が静まり返った。
結衣の顔から血の気が引いていく。
「え……そんな、無理だよ……。冗談だよね?」
「冗談なわけないじゃん。合宿のルールだろ? それとも、ここで一人でテキーラ瓶ごと空ける?」
「ほら、結衣。早くしなよ」
周囲の期待に満ちた空気に圧され、結衣は震える手でブラウスのボタンに手をかけた。
男子たちがハイエナのように結衣に群がる。
「やだ、……触らないで……っ、あ、あぁっ!」
普段は高嶺の花として敬語で接していた男子たちが、今は遠慮なく結衣の豊かな胸を揉みしだき、スカートの中に手を潜り込ませている。
「うわ、結衣ちゃん……口では嫌がってるのに、ここ、めちゃくちゃ熱いよ」
「ひぅっ、あ、あぁっ! そこ、指……っ、やめて、……あぁぁぁっ!」
一人が彼女の口に自身の剛直を突き立て、もう二人が彼女の胸と秘部を同時に攻め立てる。
「んぐっ、んんぅーっ!」
涙目で首を振る結衣。
しかし、複数の男たちの手に同時に弄ばれる快感は、アルコールで麻痺した彼女の脳を確実に狂わせていった。
「あ、あぁっ!……もう、誰の、……っ! 分かんない、……っ!」
結衣の清楚な面影はもうどこにもなかった。
代わる代わる男たちが彼女を貫き、ログハウスの床には卑猥な肉のぶつかり合う音と、結衣の濁った喘ぎ声が響き渡る。
「ほら、次。俺の番だぜ、結衣。もっと腰振れよ」
「あ、あぁぁぁっ!……は、はい、……ご主人様、……っ! ああぁぁっ! もっと、……もっと奥まで、……壊してぇっ!」
王様ゲームという免罪符を得た男子たちの欲望は、留まるところを知らない。
一人が終わればまた次。結衣は休む間もなく、四方八方から男たちの痕跡を注ぎ込まれていく。
「あ、がっ、あぁぁぁぁっ! ひ、ひぎぃっ……! イッちゃう、……みんなので、……イッちゃうぅぅっ!」
白目を剥き、よだれを垂らしながら絶頂を繰り返す結衣。
サークルのアイドルだった彼女が、ただの「共用の玩具」へと堕ちていく光景に、男子たちはかつてない興奮を覚えていた。
朝、窓から差し込む光が、荒れ果てた部屋を照らし出した。
床には男たちの欲望の跡が散乱し、その中心で、結衣は力なく横たわっていた。
彼女の体には、数え切れないほどの赤黒い痕跡が刻まれている。
「……結衣ちゃん、お疲れ。昨日の動画、グループラインに上げとくからね」
一人の男子が冷たく言い放ち、部屋を出ていく。
結衣は答える気力もなく、ただ焦点の合わない瞳で天井を見つめていた。
昨夜、彼女を「マドンナ」として崇めていた世界は死んだ。
これからは、大学のキャンパスですれ違うたびに、彼らの「玩具」として扱われる日々が始まるのだ。
結衣は震える手でシーツをたぐり寄せ、声にならない悲鳴を飲み込んだ。
