失恋した。
初めて付き合った人、初めてエッチをした人、同棲までした人だったから、彼の浮気が発覚した時はメッチャショック。
女友達には、「男なんて他にもいるわよ」と励まされるのだが、女子校出身の私には出会いがない。
女友達からは「絶対ダメ!」とキツク言われていたのだが、未練がある私は彼に電話してしまった。
私「貴方のモノが部屋に残ってるんだけど」
彼「捨てちゃって良いから」
そう言われても、処分の仕方が分からない。
彼が私のアパートに置いていったのは、オチンチンの形をした大人のオモチャ。
子供が使うオモチャなら、箱のまま燃えるゴミとして出せるのだが、大人のオモチャって、燃えるゴミ?
その大人のオモチャで、何度も萌え萌えしたことを思い出すと、捨てるに捨てられない。
女友達に捨てられないモノがあることを相談すると、「無理して捨てることないよ」と言ってもらえた。
彼と別れて1年後、前向きにならきゃと思い、マッチングアプリを始めた。
マッチングされたのは、30代前半のサラリーマン。
その人の写真を女友達に見てもらうと
女友達「本当に30代?メッチャ禿げるじゃん」
私「会わないほうが良いかな?」
女友達「会うだけ会ってみれば」
待ち合わせ場所に現れたのは、写真より禿げている男。
男「スイマセン、遅れて」
謝るのは遅れたこと?違うですしょ!写真より禿げてることでしょ!と内心思ったのだが、謝る仕草が元カレに似ていた。
その日の夜。
女友達「遅かったわね、心配したのよ。どうだった?」
私「相性は悪くない」
女友達「相性が悪くないって、どういうこと?もしかして、ヤッたの?」
私「・・・、うん」
女友達「あの禿げとヤッたの?」
私「うん」
女友達「あんた、何、考えてるの?」
私「貴方が、会うだけ会ってみれば良いって言ったのよ」
女友達「そうだけど、エッチまでしなくても良いでしょ」
私「・・・」
女友達「相性が悪くないって、どういうこと?」
私「彼、元カレと似てるの」
女友達「はあ!?全然似てないわよ。元カレはイケメンだったじゃない」
私「容姿のことじゃなくて、エッチの仕方が元カレと似てるの」
女友達「どんなふうに?」
私「部屋に上がるや否や、部屋を物色して、アレを見付けられたの」
女友達「部屋に入れたの?」
私「うん」
女友達「アレって何?」
私「アレはアレよ」
女友達「何よ?」
私「オチンチンの形をしたアレよ」
女友達「貴方、あんなの使ってるの?」
私「貴方、使ってないの?」
女友達「一度も無いわよ」
元カレからは、誰もが使ってると聞かされていたため、マッチングアプリで知り合った人に見付けられた時も、そんなに恥ずかしくはなかった。
女友達「で、どうなったの?」
私「なんの前戯もなく、アレをブチ込まれた」
女友達「元カレからも、前戯なくブチ込まれていたの?」
私「うん」
女友達「その男、ヤバいんじゃない。別れたほうが良いわよ」
私「・・・」
女友達「聞いてる?」
私「・・・」
女友達「もしかして、その男、まだ居るの?」
私「・・・うん」
女友達と話している時も、マッチングで知り合った男は、私のアソコに大人のオモチャを入れたり出したりするため、女友達に私のアエギ声を聞かれてしまった。