一月の深夜、安アパートの暖房が壊れた。
ルームシェアをしている直樹と真央は、あまりの寒さに耐えかね、リビングに広げた唯一の厚手の羽毛毛布に、どちらからともなく潜り込んだ。
「……まじで死ぬ、これ」
「喋らないで。息が冷たい……」
二人は背中合わせになり、体を丸める。
毛布が動くたび、合繊のカバーがパチパチと青白い静電気を散らし、乾燥した肌にチクりとした痛みを走らせる。
だが、その不快な刺激よりも、隣り合う肉体から漏れ出るわずかな体温の方が、今の二人には何よりも抗いがたい誘惑だった。
どちらが先に動いたわけではない。
寒さで震える脚が、毛布の中で偶然ぶつかり、そのまま絡まった。
「……直樹、の手……あったかい」
真央が呟き、その手を直樹の掌の中に滑り込ませた。
指を絡めた瞬間、乾燥してカサついた皮膚同士が擦れ合い、そこだけがドクドクと、心臓のように脈打ち始める。
直樹は向かい合い、真央の乾燥して割れた唇を、自分の唾液で湿らせるように深く、何度も食んでいった。
「ん、……っ、ん、……ふ……っ」
直樹の舌が、真央の口内を慎重に、だが強引に探る。
冷え切っていたはずの口の中が、急速に熱を帯び、絡み合う舌から「ぬるり」とした生々しい音が毛布の中にこもる。
直樹の手がスウェットの隙間から、震える真央の股間へと滑り込んだ。
「……ここ、こんなに冷えてる」
「やだ、……見ないで……っ」
直樹は答えず、真央のショーツを膝まで引き下げると、冷え切った彼女の秘部へと顔を埋めた。
「あ、あああああっ!!」
直樹の熱い舌先が、寒さで硬く縮こまっていたクリトリスを、包皮の上から執拗に転がし、弾いた。
「んんーっ! ……直樹、……舌、……そこ凄いの、……っ!」
直樹は逃げ場のない毛布の中で、彼女のヒダの一枚一枚をめくるように舐め上げ、奥から溢れ出るわずかな蜜を、ジュル、ジュルリと音を立てて啜り上げた。
男のザラついた舌が粘膜をこそげ取るたびに、真央の身体は激しく跳ね、シーツの上で腰を何度も浮かせた。
今度は真央が、直樹の猛り狂った硬く脈打つ肉竿を、その手で握りしめた。
「……あ、……すごい、……こんなにドクドクしてる」
真央は跪き、直樹の太く反り繰り返ったモノを、その唇で根元まで迎え入れた。
「ん、……んぐ、……ぉ……っ!」
男らしい匂いと熱。
真央は涙目になりながら、直樹の亀頭のカリの裏までを舌で執拗に舐め回し、喉の奥まで深く突き立てさせた。
ジュポ、ジュルリという卑湿な音が、静まり返った部屋の空気を汚していく。
直樹は彼女の後頭部を掴み、腰を押し付けるようにして、彼女の口内に己の熱量を刻み込んだ。
直樹は真央を仰向けにさせ、自身の唾液と彼女の蜜でヌルヌルになった指二本を、狭い奥底へと一気に突き立てた。
「あ、……あぁっ! ……直樹、……指、……深い……っ!」
指が奥の柔らかい壁を力任せに掻き出し、急所を内側から抉り上げる。
「ひっ、……あ、……あぁぁっ! ……そこ、……またイっちゃう!」
真央が絶頂の痙攣を起こしている隙に、直樹は自身の、限界まで膨れ上がった先端を、彼女のグチャグチャに濡れた入り口へと押し当てた。
「……入れるぞ、真央」
「あ、あああああぁぁぁ……っ!!」
太く熱いモノが、真央の膣壁をミシミシと押し広げながら、最深部まで到達する。寒さを忘れるほどの、暴力的なまでの熱量。
二人は狭い毛布の中で、互いの汗が混ざり合い、肌がペタペタと張り付く音をさせながら、何度も何度も腰を叩きつけ合った。
「グチュッ、グポッ、……ッ、……ッ!」
「直樹……直樹ぃっ! ……あ、……あぁっ、……奥まで、……全部出してっ!!」
最後の一撃。
直樹が真央の最深部を突き破るように腰を叩きつけ、白濁した熱い種をドクドクと奥底にぶちまけると、真央もまた全身を激しく痙攣させ、静電気の火花が散るような激しい快感の中で、二人は重なり合ったまま、動けなくなるまで果て続けた。
