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イケメンのりょう君と、メールのやり取り。
気が合って、何度も。
いつしか会いたい気持ちが募っていた。
土曜日。私はその日、合コンの予定があった。
しかし、彼からの連絡。
「今日会える? 会いに行くよ」
二つ返事でOKした私。
合コンがあることも伝えたが、それまででいいから、と。
直前のやり取りで、仕事のことで落ち込んでいた私は、彼に
抱きしめて慰めてほしいと言った。
そして、彼と会った。
声をかけられ、顔を上げると、とってもイケメンの彼がそこにいた。
お互い最初は緊張して、車で来た彼の車に乗り、ドライブ。
少しお茶をして、暗くなった頃、駐車場に置いた車の中。
悲しい気持ちの私に対して、頭を撫でてくれた彼。
「手、大きいね。握ってもいい?」
「いいよ」
手を握りしめ合う。
気持ちが高まって、距離が縮まっていく。
そして抱きしめあう私たち。
「ドキドキしてる?」
と問うと、頷くから、心臓に耳を当てる。
そんな雰囲気の中で、友人からの連絡。
体は離れるが、手は握ったまま。
合コンの時間。
りょう君は待っててくれると言って、私は待ち合わせ場所へ向かった。
合コンは上の空。彼のことが忘れられない。
2次会への誘いをなんとか断り、彼に連絡。
「合コン終わったよ」
駅まで迎えに来てくれた。
そしてまた車に乗り、適当に走り出す。
夜は22時を回ったころ。
車で1時間くらいかけて来てくれた彼に申し訳なくて、
「この後どうする?」
と聞くと、
「……ホテル行く?」
と言われて。
「ホテル行くか、俺が帰るか、2択だよ」と。
悩んだけれど、ホテルへ行くことに。
ビジホではなくて、ラブホへ。
シャワーを浴びて、ベッドの端っこで寄り添う。
最初は、ラブホの設備にはしゃいでいたけど、ガウンで石鹸のにおいをまとって寄り添うと、緊張してしまう。
「キスしていい?」
なんて返していいかわからず、無言で数回頷いた。
向き合って、目をつむって、顔が近づいて。
軽いキスから、段々激しいキスになっていく。
それだけで頭がクラクラした。
ベッドの中に沈んでいく。
りょう君がガウンを脱がせようとするから、部屋を少し暗くしてもらった。
私ひとりで脱ぐのは恥ずかしいから、と、一緒に脱ぎあいっこした。
「恥ずかしいから見ないで」
と顔が真っ赤になってしまった。
そんな私を、彼は優しくなでてくれる。
体中愛してくれる感覚に、気持ちよくて、もっとしてほしいと思った。
かっこいい彼が、私の体中をまさぐる。
正直、こんなこと、考えてもみなかった。
その日の夜は、ただただ、彼の愛撫に身を任せた。