その時、ムラムラとしていたわけでもなかった。
その気持ちもないのに、男とホテルへ。
出会い系サイトって、世間の人の声ほど悪いもの。
怖いものではないと思う。利用者次第でいうのかな…
利用者の心構えとか、社会規範次第。
安全に使いこなそうとしたら、心構えも必要かもね。
あたしは古畑っていうみよじから、よくテレビドラマであった古畑任三郎でからかわれたり…
そんなあたしってちょい男勝り。
付き合ってください、一目惚れしちゃいました…
なんて告白してくるような男はよくいるけれど、でも年下男だし、遠距離恋愛になっちゃうしで、、
そうして、たいてい、お一人様。
出会い系サイトなんて使う必要もないけれど…
でも…出会い系サイトをアクセスしていると、ほんとう癖になっちゃって…
ということから、1人のメンズとホテルへと入った。
かれは、バツイチ男性で。奥さんとは一切縁が切れているという…
そんなプライバシーどうでもよかったんだけど…
でもね…どうでもいいことをあれこれ考えながら…
いよいよシャワーを終えた。
昨年の夏に日焼けした肌がまだ黒くて、皮がむけてきちゃう…ちょっと汚い肌を気にしながら、ベットへ。
「ああ、久しぶり。」
女だって実感の湧いてくるこの瞬間は、最近ご無沙汰で。。
ファミリーレストランでバイトしてついた筋肉質の腕、日焼けしたお肌、どれもこれも気にはなるけれど…
終始明るいノリと会話でその場を楽しんだ…
彼の方も同じような明るいノリで…
彼の手がパンティの奥へ忍びこんだ…
「はあはあ…」
茂みをかき分けられる、その感覚は気持ちいいのか、悪いのかわからない。
片手なのに、男の手は大きくてその指の動きはあたしの奥の方まで触れてきた…
「ああ…これ以上はもうっ。おかしくなってしまう…」
おかしくなってしまうほどに男の触手は自由だった。自由すぎるわ…
はあはあ…内向的な性格上声を押し殺してしまうことも…そんな風だから…
でももう、
「我慢できないんかもうって…んんんん…」
声を押し殺さずに我慢していると、彼はあたしの胸へと興味をうつす。
胸への自信もなくて、ちょっぴり恥ずかしいというのに…
でも、彼は一言、
「綺麗だね」
って。その一言が嬉しくて嬉しくて…
ちょっと開放的な気分になってきた…
ちょっと、またそこが濡れてきちゃう。。
自分の濡れたあの匂い、ちょっと尿の匂いのようで苦手なの…
そんな風に思いながら…彼のリードを待っていた。
必要なことしか喋らない、そんな男…とのエッチって結構いいものだけれどね…