海遊館を出て、車に戻り、僕は言う。
「それじゃ、帰ろっか」
「え……?」
悲しそうな顔をする優花ちゃん。
「あの……今日は私、もうちょっと時間あるし……。もっと一緒にいたいなって……」
心の中で、僕は思った。
――落ちたな。
僕は優花ちゃんを自分の部屋に連れ込むと、すぐにソファに押し倒す。
顔を近づけても、背ける様子はない。
優花ちゃんの唇は柔らかく、すこし震えているようだった。
19年間誰にも触れられていない唇を、僕が奪ってやった。
「んっ……あ……」
下着に手を伸ばす。
次ページへ続きます