妻「何を見てるの?」
私「転勤先のことを調べているの」
妻「治安は良いところ?」
私「治安が悪いとは書いてないね」
妻「遊ぶところはある?」
私「遊ぶところは、あまり無いみたいだね」
妻「有名な観光名所はあるの?」
私「・・・」
妻「ねえ、あるの?」
私「今、それを見てるの」
私がネット検索していたのは、転勤先にある発展場。
どうやら、発展場とされるスポットが、転勤先には何箇所かあるようだ。
私には受験を控えた子供達がいるため、転勤先は単身赴任。
妻「一人で大丈夫?」
私「大丈夫だよ」
発展場巡りをするのに、家族が付いて来たら迷惑でしかない。
単身赴任は今回が初めてではない。
どの街に言っても、コンビニさえあれば、なんとかなる。
必要なモノは、ネットでも買える。
住むことになったのは、会社が家賃等を負担してくれるワンルームマンション。
左隣は留守だったため、右隣の部屋に挨拶へ行くと、私と同様、単身赴任をしているサラリーマンだった。
右隣の住人「治安は良いけど、つまらない街ですよ」
私「休みの日は、何をしてます?」
右隣の住人「給料が出た時は、△△(歓楽街)へ行きます」
と言うことは、この住人の性癖はノーマルか、つまんねえな。
挨拶を済ませた私が向かったのは、ネット検索で調べた発展場。
何処の発展場でも言えることだが、昼と夜では使われ方が異なる。
昼に発展場を訪れると、親子連れが沢山いた。
とりあえず、用を足すのに個室トイレに入ってみると、トイレの扉には落書きがしてあった。
発展場に落書きは付き物。
落書きが多いと、一般利用者は警戒するのだが、親子連れが沢山いるということは、発展場として利用されていることは周知されていないようだ。
これはチャンスだ。
その日の夕方、再び発展場を訪れると、発展場近くの駐車場には、男の人が1人で乗っている車が数台停まっていた。
男性がトイレに入ると、その車から男が出て来て、トイレを見に行く。
スグ出て来るのは、用を足しただけ。
反対にトイレから中々出て来ないと、ゴキブリ採りのように男が次から次にトイレに入って行き、その中の1人が私だ。
個室トイレの扉が半開きなのは、個室トイレ内で男同士がエッチをしているから。
そのエッチを見ながら、他の男達はオナニーをするのだが、その中の1人が私だ。
隣でオナニーをしている男「初めて見る顔だね」
私「最近、引っ越して来ました」
マンションで隣の部屋の住人に挨拶をするように、オナニーをしながら挨拶をした。
私「ここには良く来るんですか?」
隣でオナニーをしている男「イベントがある時はね」
※発展場でのイベントとは、予告してエッチをすること、たぶん。
何処の発展場にも、主のような人がおり、その主が発展場を取り仕切っている。
主「次、アンタやって良いよ」
呼ばれた私が個室トイレに入ると、便器に座っている男が、フェラチオをしてくれた。
主「初めて見る顔だね」
私「最近、引っ越して来ました」
外資系企業で働いている私は、仕事の癖で、挨拶をした主に握手をしようと手を差し出すと、主は嫌がることなく握手をしてくれた。
マンションに帰って寛いでいると、留守だった左隣の住人が帰って来たため挨拶に行くと、発展場を取り仕切っていた主だった。