満足とはほど遠く心も体も悶々としたまま...。
"今までに付き合った彼氏の中でも、ユウキは結婚を考えてもいいほどのイイオトコだった。
ただ一つだけ欠点がある。
それはHがヘタだと言うことだ。
自分に自信があるらしく、回数は多すぎるくらいだが、なにしろ淡泊だった。
マユミはセックスが好きだと自覚している。
それも、ヘタヘタになるぐらいの激しいセックスがだ。
今日もユウキがアパートに来て、なし崩しにセックスしたが、満足とはほど遠く、心も体も悶々としたままだった。
「マユミさんですか?」
出会いの場所をファミレスにしたのは、最初は明るい場所で顔が見たかったから。
危なそうな男だったら、違いますと言えばいい。
コーヒーを置いて顔を上げると、メガネ君と名乗っただけあって、黒縁の真面目そうなメガネをかけていた。
顔立ちは悪くない。
賭けてみる事にした。
どこに連れていかれるのかと思ったら、ファミレスの駐車場。
外灯もあまり当たらないスペースに停めてある車だった。
「乗って」
後部座席のドアを開けてくれた。
彼もその隣に乗り込んだ。
「パンツ、脱いで」
「え?」
メガネの奥からじっと見つめられて、くらくらしながらスカートの中に手を入れてごそごそ下着を脱いだ。
その下着を彼が受け取ると、あそこの部分を広げてペロリと舐めた。
「俺、こういう人だけど」
下着をつけていない奥がギュッと締まった。
「好き?こういうの」
「好き。・・・大好き」
彼の手がスカートの中に入ってくる。
緊張していた脚をゆっくりと広げられて、割れ目の中に指を入れた。
ゆっくりと擦られて、背筋がぞくっと震える。
「もっと開いて」
後部座席はリクライニングシートにならない。
マユミは腰を前にずらし、彼の指が自由に動けるように大きく開いた。
彼の指はとても慣れていた。
時々つまみながら、汁の流れる奥に指を出し入れする。
マユミの息が荒くなる。
時々、メガネ君が舌なめずりをする。
ファミレスで軽い食事をしたのだが、彼はパスタを食べる時、口の中で舌を回してパスタを絡める癖があった。
マユミはその様子から目が離せないでいる事がバレないように唾を飲んだ。
脚ががくがくと震える。
「あ、あ、あ、」
指だけでイッてしまった。
郊外のラブホテルは少し古い作りだった。
ドアを閉めた途端、メガネ君はマユミの腕を引っ張って、真っ赤なシーツのベッドに引き倒した。
めくれたスカートから白くムッチリとした脚がバウンドする。
メガネ君はその間に座ると、まるで土下座をするような恰好になり、濡れた秘所にむしゃぶりついた。
ジュジュジュと吸い付いて、流れ出る蜜をすべて口の中に入れた。
それから顔を上げてマユミと顔を合わせると、テカテカと濡れた唇を寄せてきた。
マユミはこれが私の匂いかと一瞬正気に戻ったが、すぐにメガネ君の舌にからめとられた。
顔中を舐められた。乳首はツンと立ち上がり痛いほどだ。
愛液はシーツに零れ落ち、大きな染みをつくった。
足の指がこんなに感じるなんて。
メガネ君と出会わなければ感じることのなかった快楽に、今は喘ぐ事しかできない。
下着まで全部とるとベット脇に放り投げられた。
うつ伏せにさせられると、背中の真ん中、緩やかなラインを丁寧に舐められた。
そして、その先のすぼみをたっぷりと舐められた。
シャワーを浴びてないから、そこは汚いから、と抵抗したが、メガネ君はお構いなしに奥まで舐め続けた。
突き刺されたのは後ろだった。
たっぷりと慣らされた後だったので、痛みは感じなかった。
ベッド脇に置いてあったローションのせいもあったかもしれない。
マユミは初めてなのに、全身を震わせて半分気絶したようにイッてしまった。
まだメガネ君のモノが中に突き刺さっている。
彼は疲れを知らないしタブーも知らない。
「また会える?」
メガネ君が自分の上で荒い息遣いをして休んでいる時、マユミはかすれた小さい声で聞いてみた。
「会いたいの?」
うん、と頷くと、メガネ君は「彼氏いるんでしょ?」と言った。
「いるけど」
「・・・一年後、お互いにフリーになってたら」
それまで、今日のセックスを覚えといてよ、とメガネ君は笑って、マユミの中を思い切りかき回した。
お互いの電話番号は教えない。
来年の今日、あのファミレスで会おう。"