1年ご無沙汰の女が迫ってきた…。
出会い系サイトで、「今日これから会っていろんなことしませんか?」と言う、夢のようなお誘いが私にやってきました。
偶然にも同じ最寄り駅だったこともありますが、にわかには信じられないものの、期待してしまいます。
本当にいるわけないと思っていたら、待ち合わせの場所にショートカットで小柄の女性がいます。
スマホでプロフィールを再度確認する私。
25歳と言っていましたが、もっと若く見えます。
誰に似ているというわけでも特別美人でもないですが、男性が好まないようには見えません。
ドキドキしながら私から声をかけました。
「りんちゃん? ですか?」
小さな声で
「はい」
と、でもはっきりした口調で返事がありました。
「○○です。こんなおじさんでびっくりしたでしょ?」
「いいえ、○○さん写真よりずっと若く見えます。私こそもう学生でもなんでもないですし...」
彼女は学生時代からの彼と別れて1年、仕事も忙しくて出会いもない中、彼に開発されたセックスが忘れられなくて仕方がないという話しでしたが、半分冗談だと思っていて、近くのファミレスでコーヒーくらいのつもりで私はいました。
「りんちゃん、じゃぁとりあえずファミレスでも行く?」
と私が言うと、うつむきながらりんちゃんが私の右腕をつかみ、上目遣いに。
「サイトでお話ししてた通りじゃダメですか?」
と聞いてきます。
私はびっくりしつつも
「ホントに?」
と聞くと、うなずきます。
まだ信じられない私でしたが、ここで逃すわけにもいかないと思い。
近くのデイユースもできるビジネスホテルの名前を出すと、彼女も知っていて。
「行きませんか?」
との返事。
私のアタマは混乱状態でしたが、彼女の手をつかんで近くのホテルにチェックインしました。
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