A子「久しぶり~。」
変わらない、前と同じ口調で話しかけてくる。
「おう、驚くほど変わってないなw」
こちらも以前と同じように接する。
変わっていないなと話したが、7年ぶりに見るA子は綺麗になっていた。
25才の若者の姿から、しっかりとした大人の女の姿になっていた。
食事の際、自然とA子の方ばかり見てしまう。
A子もこちらの視線に気づいているようで、目が合う事が多かった。
食事も終わりの時間が近づき、手洗いに私が席を立つと、A子も同じタイミングで「私も」と席を立った。
昔の仲間の死角に入った時
A子「今日、やたら私の事見てたでしょ?」
そう話しかけていた。
私は酒に酔っているふりをしながら
「そうだよ。やっぱり、いいな~と思って。」
A子「いいなってどこらへんが?」
「綺麗になった。大人の魅力が出てきたのかな。」
A子「何?自分の方が年下のくせにw」
「この後、飲みなおさない?」
言ってしまった。
もう、この時には決めていた。
彼女との友達の関係を超える事を。
A子「もちろん!」
察しているのか、察していないのか、7年前と変わらない反応。
食事を終え、他の昔の仲間と別れたところで、2人きりに。
もう2人を知っている人は誰もいない。
どこかで飲みなおすつもりだったたが、気が付いたら、私は彼女の手を握っていた。
妻子持ち。今更手を握るくらいでどうもないと思っていたが、そんな事はなかった。
驚くほど、緊張したいた。
緊張しながら、A子の顔を見る。
笑顔でこっちを見ていた。
そして、強く握り返してきた。
そこからは互いに話す事はなく、無言のまま、ホテルへ。
行為の間、ずっとA子はこちらの顔を見ていた。
こちらもずっとA子の顔を見ていた。
まるでずっと求めていたかのように。
私たちはついに一線を越えた。
今では月に2回ほど会うように。
この関係がいつまで続くかはわからないが、この気持ちの高鳴りはあの手を握った時からまだ冷めていない。
しばらくは続きそうだ。
