部屋での彼女は「私、もう堪えられない」
介護は介護をする者も大変だけど受ける者も大変なことを彼女に伝えると、「分かるんだけど、もう私限界なの」。
介護の仕事に就いていると、このようなことは稀にあるのですが、彼女は重症、彼女に落ち着いてもらうには座ってもうらことが良いのですが、旦那さんが歩くのに椅子は邪魔のため、彼女が腰掛けるにはベッドしかありませんでした。
彼女だけ腰掛け、私が立ったままでは高圧的になるため、私は彼女の横に腰掛けて話をしていると、1階から旦那さんが「早く下りて来い」
喧嘩をしていても要介護者を放っておくことは出来ないため、Aさんは1階に下りて行くと数分後に彼女は部屋に戻ってきて
Aさん、「部屋の明かりを消せだって」
私、「消してあげたの」
Aさん、「えらいね」
旦那さんがカリカリしているということは、介護者のAさんも心労があると思い
私、「Aさんも少し休んだら」
Aさん、「疲れているけど眠られないの」
私、「部屋の明かりを消しておくから、眠たくなったら寝て良いよ」
Aさん、「ありがとう。でも私が寝たら、貴方、帰っちゃうでしょ」
私、「心配しないで」
私は彼女を落ち着かせるために手を握り、私もベッドで彼女と一緒に横になりました。
仕事がハードの割には不十分な収入の私はベッドで横になりながら、「この豪邸いくらするんだろう?」
「女は良いよな玉の輿に乗れるから」
と考えていると、Aさんが「私、旦那じゃなくて貴方と結婚してたら、今頃どうなっていたのだろう」と言うので、私は思わず「僕も同じようなことを考えていた」。
するとAさんが「本当に?」
私は「本当なわけがないだろう」と思ったのですが、落ち込んでいる彼女に本音は言えず「嘘は言わないよ」
すると横で寝ている彼女が「本当に?」
その日は仕事帰りで疲れていた私は面倒だったため、これ以上彼女が喋らないよう彼女の唇にキス、すると彼女は黙り目を閉じました。
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