中学生の頃、初めてあたしは人前で自慰行為というものを経験してしまった。
紗雪26歳アルバイト、人前でというのは元彼の前でという意味です…
彼氏の前でだから、別に心の傷に残っているわけではないけれど…
でもでも…
でも…別れた相手の記憶に残っていると思うと、ちょっと損したような、自分のことを安売りしてしまったような…
そんな気持ちになりました…
そこからあたしの価値観は一気に変わって行くことに…
彼氏以外の男とも付き合ってみたいんだ…
なんていうことを考えだして、男友達とセフレの関係となっていった…
それはそれは都合のいい女というだけで、エッチをしたい時のみに、会いにきてた。
一度、セフレに拒絶したとき、怒って帰ってしまうことも…
男って、エッチを拒絶されるとどうしてそんなに怒って帰ってしまうのか、女である、あたしにはわからない…
セフレとも関係が悪化してしまい…
ついに…ひとりぼっちという状況に…
アローン、たったひとりの生活、そうして週末がやってきてしまった…
金曜日の夜になると、みんなが街に出かけてゆく。
遊び目的のために。週末にはじけて、来週にはまた真面目に働くため。
そんな金曜日の夜のこと、友人たちと食事へ、いわゆる女子会というもの。
ワイワイ騒ぎながら終えると、また一人きりに。
同性の友人が片思い中ということで、お酒に酔った勢いで彼に電話しちゃった…
そして、横にいたあたしに、出会い系を勧めてきた…
「うーん、どうしよう…」
と優柔不断に迷っているあたしの背中を押してきた友、彼女の考えというのは非常に楽観的だ。
出会い系サイトをやることに対して、特にネガティヴな理由が見当たらないということ。
友に背中をぽんぽんと押されて、あたしという女は、出会い系で遊んでしまう。
もちろん、サイトを利用するには、リアルで男にあってみた。
絶対おじさんがいいと狙いを定めた理由は、身分が判明してそうだから…
今時おじさんって言っても、若い風貌であった。
ちょっと白髪混ざりのおじさんとともに、ホテルへ入っていった。
彼はメタボ?なのか、お腹あたりのシャツが膨れ上がっている。
うーん、この人と絡むのか…と、ちょっと別の意味でドキドキとしていた。
ホテルの部屋の照明がメタボを隠していた。
彼の肌質はパンの粉のように白っぽくて繊細に見えた。
触れると、まるで女性的な感触で、あたしの筋肉質な体と比べてどちらが男か女かもわかんない。
「はあ…なんだろう。」
私って男化しているのかしら…
あたしっておじさんみたい?
そう自問自答しながら、ベットへ入る。