突然の質量に思わず大きな声が出た。
"出会い系なんて最初は戸惑ったけど、実際にやり取りしてみると怖いことなんて何もなかった。
どうしても人恋しくてさびしくて、すぐに会いたいって言ったらちゃんと来てくれるし。
「じゃあ、行こうか」
って、したい気持ちは相手も同じだから、食事したりデートしたりなんて前段階は要らない。
すぐにホテルに入って、私からキスをした。
彼は少し戸惑ってたけど、すぐに抱き寄せてくれて私のお腹に腰を押し付ける。
そこはどうしたって正直で、私を求めてくれているってわかる。
それが堪らない。
急いでベルトを外してズボンを下ろした。
なだれ込むようにベッドへ。
彼がワンピースを脱がせようと手を伸ばして、太ももに触れた瞬間、声が出た。
私、体に触れられるだけで声が出ちゃうほど、敏感なの。
それを知った彼が私をベッドに押し倒してあちこちくすぐってくる。
「やだぁ…もう、やめてよぅ」
お願いしてもやめてくれない。
あらわになった胸も下腹部も、さらにその下も、彼の手によって丹念に触れられていく。
それだけで、私は軽くイッてしまった。
彼は濡れた指を音を立てて抜くと、私の両足を抱えて腰を近づける。
朦朧としている私は力が抜けていて、彼のものを拒む余力もない。
温かくて濡れたものが私の下をチョンチョンと突いた。
それもくすぐったくて身をよじろうとしたら、いきなり腰を突き上げられた。
「はぁっ」
突然の質量に思わず大きな声が出たけど、彼はおかまいなしにどんどん入ってくる。
私は堪らなくなって、彼のほうに手を伸ばした。
そして、彼の首にしがみつくと、力いっぱい頭を引き寄せる。
彼の息遣いが耳元で聞こえる。
私の中で感じてくれている。
思えば、これまで文字でしかやり取りしなかった人とこうしてセックスをしているのが不思議だ。
だけど、互いを知らないからこそ、すべてをさらけ出せる。
私だって、こんなに感じているのを知り合いに見られたら恥ずかしいし、
「もっとして」
なんて恥ずかしくて彼氏にも言えない。
お互い目的が一緒だから。恥も外聞もなくベッドの上で乱れることができる。
自分を解放できる。
今、私の上で動いている彼は、普段はとてもおとなしいのだろう。
本当はこんなラブホで彼女以外の女性を抱いたことなんてないのかもしれない。
彼がこんなに激しく女性を組み伏しているのを知っているのが私だけだとしたら、なぜだか優越感さえある。
「もっと…して…」
おねだりすると、彼のものがひときわ大きくなる。
私も、今日はいつもより大胆になれた。"